サドベリースクールには決められた時間割はありません。やらなきゃいけない教材もありません。
と、言われると「何をしたらいいの?」となる生徒もいます。特に一度地域の学校に入学していた生徒ほどそう感じる事と思います。
「なんでも良いんだよ。何を持って来ても良いし、工作に使える物とかボードゲームはスクールにあるし、タブレットも二台あるよ。ゲーム機はみんな自分のを持って来ているよ。」
なんて伝えるとゲーム機と漢字ドリルを持って来ていた10歳さん。机に向かってドリルとゲームをしていました。
10歳まで学校に行って、「もう自分は学校では十分に頑張った。これ以上頑張ったら自分は壊れてしまうと感じてサドベリースクールに通う事を決めたんだ」と常々話してくれている彼。
「サドベリースクールに通うのと学校に通うはどう違うと感じるの?」なんてお昼ご飯を一緒に食べならが聞いてみました。
「学校行ってた時は、好きな事をする時間が全く無かったんだよ。」
6:00 起床
7:00 登校
15:30 帰宅、宿題
18:00 夕食、お風呂
20:00 就寝
という感じで、登校前も帰宅後もゲームをやる時間が無くて、ゲームが好きなのにできなかったそうです。
「サドベリースクールではスクール中に好きな事ができるし、比べられて評価される事もないからそこは良いと思ってる。でも勉強しなくて良いのかな?って気持ちはまだあるんだよね。」
と話してくれました。でもなかなか勉強は手につかなくて、「これで本当に良いのかな?ゲームだけやり続ける人生になっちゃわないかな?」
と10歳でも将来についてはしっかり考えています。
ドリルを持って来てはいるけど、それまでの学校生活と比べると、勉強時間があまりにも少ないと感じている様でした。
スタッフからは
「学校で先生から教わっていた教科だけが勉強じゃないんだよ。ゲームが上手になる事、動画で何かを知るとかタブレットで検索をするとかも勉強なんだよ。学校ではそれは遊びと言われるけど、本当は全てが学びなんだよ。」
と常々話しています。この話はジワジワと腑に落ちる事ではあります。
↓1日、1匹ポケモン描いたりもいている10歳の彼。
自分の作品を見て、「上達している」と実感しています。
自分の好きな事だけを選択できる、これも能力だと言う事なのです(^^)
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